結婚して、実家ではなく親元から離れて暮らしていると、年末年始は嫁と子供を連れて旦那の実家に行くのが、昔の風流でした。
旦那にとっては自分の親で、子供にとっては祖父母になるので、年末年始に帰省することはそこまで苦痛ではありませんでした。
しかし、嫁にとっては年末年始に旦那の実家に帰るのは、お正月の用意をしつつ、新年の挨拶で来る旦那側の親戚とも顔を合わせるので、忙しさとストレスで内心は帰省したくない、と思っていたヒトが多かったです。
時代が変わり日本経済が不景気になったため、専業主婦として家庭を守っていた女性が少しでも家計の足しになる様にと、外の世界に進出するようになりました。
女性がパートから正社員として働く様になったのです。
それがきっかけとなり、女性の社会進出が当たり前の時代となり、共働き世帯が急激に増えはじめました。
専業主婦だった女性が社会に進出して男性と同じ様に家計のために働くことで、年末年始の過ごし方や考え方が大きく変わり始めてきました。
年末年始に夫が休みでも妻が仕事だったりするので、帰省をしなくなった夫婦が増えました。
夫1人でも帰省するヒトは帰省しますが、妻が行かないなら子供を連れての帰省は大変だからと帰省をしないという男性が増えました。
仮に妻も夫も仕事が休みでも、妻が帰省するなら夫の実家ではなく自分の実家に帰省した方が楽だからと、女性の実家に帰省するヒトが増えました。
そして旦那の実家には妻は帰省せず、旦那だけが帰省するケースが増え始めたのです。
また団塊世代が退職したということもあり、深刻な人材不足を抱えている企業や職種が増えてきました。
年末年始は、祖父母、両親、子供、孫が揃って一緒に過ごすというのは、昔だからできたコトなのかもしれません。