しつけができていない子供の責任は親である、というのが一般的な考えではないでしょうか。
ところが最近は、女性の社会進出、経済不況による共働き家庭の急増などが理由で、子供のしつけを学校に任せる親が急激に増えています。
共働き家庭になると母親も仕事で帰りが遅くなり、子供とまともに会話をする時間がない、という両親が大勢います。
特に小学校に入学してある程度の学年まで子供が成長すると、夕ご飯を作って冷蔵庫に入れておいて夜遅くに帰宅している両親は少なくありません。
つまり親が子供と接する時間が極端に少ないために子供とのやりとりがない、会話がない、子供に目が届いていないというケースの親が多いのです。
本来であれば一緒に食事をすることで、お箸の持ち方や食事の仕方、言葉遣いなどを親に注意されて子供は育って行くのです。
それがないために正しいお箸の持ち方を知らない、食事のマナーがなにも分からない、汚い言葉遣いを平気で目上の人や他人にする子供が多いのです。
クチャクチャ食べ物をこぼしながら食べる子供、お箸をフォークの様におかずにさして食べる子供、ひじをテーブルにつきながら食べる子供、そんな現状を両親は全く知らないのです。
そのため、朝から夕方まで学校に通っている子供を担任の先生の方が自分よりも子供と接している時間が長いと言うことで、学校側で子供のしつけをしてくれていると勘違いをしている親がほとんどです。
確かに学校と言う場所は、社会勉強や協調性などを身につける場所であることには間違いありません。
しかし、それは社会に出た時に人に迷惑をかけない様にするためであって、子供に食事の仕方などを教える所ではないのです。
子供のしつけは親に責任があります。
子供が他人に迷惑をかけてしまった時、まずは自分の子供に対する接し方を見直してみることが大事なのです。