小学校に入学すると習い始める教科のひとつが国語です。
中学生や高校生、大学生・社会人になっても使い続けるのが漢字です。
読み方が簡単なものもあれば難読漢字と呼ばれるものもあります。
漢字が得意な人であれば、読み書きができます。
ただ、苦手意識を持っていてもある程度は覚えておく必要があります。
特に会社勤めをしている場合は避けては通れないものなのです。
会社内で読む事ができないと恥ずかしい漢字は幾つもあります。
巷間
この『巷間』という漢字は『ちまた』『世間』という意味を持っています。
『最近、巷間で騒がれていることは…』という風に使います。
『巷間』の実際の読み方は、そのまま『こうかん』です。
ただ、『巷間』の『巷』は『港』と間違われやすいです。
そのため、海や港に関係した言葉として勘違いしてしまうのです。
漢字として書く時には、間違ったほうの字を書かないように注意して下さい。
正しい意味を理解したうえで、読み書きを覚えるようにしてください。
巷間の『巷』は『巳』となっていますので、注意してください。
港は『己』なので、書き間違えないように気をつけてください。
普段使わないかもしれませんが、覚えておくととても便利です。
仄聞
『人づてや、噂などでちょっと聞く話』『少し耳にする話』
『聞くところ』『また聞き』『小耳に挟む』
こうした意味を持つ言葉は、『仄聞』と書きます。
自分が直接聞くのではなく、間に人を挟んで聞いた話という感じです。
『仄聞するところによれば…』という感じに使います。
『仄聞』という漢字の読み方は、『そくぶん』となります。
『仄聞』という漢字の『仄』は、『かすか』や『ほのか』という意味を持ちます。
『仄暗い明り』などといった感じに使われます。
『仄暗い』とは、『光が弱く薄暗い』という意味になります。
言葉として使う時には、意味をよく理解しておく必要があります。
また、漢字としてもすぐ書けるようにしておくと便利です。
斟酌
『斟酌』という漢字や言葉を見聞きした人は少ないかもしれないです。
『酌』があるため『手酌』や『晩酌』に関係していると思われそうです。
『酌』も『斟』も、『酒や水を汲む』という意味を持っています。
『斟酌』は『相手の心情を考え手加減する』という意味になります。
読み方は『かんしゃく』ではなく『しんしゃく』となります。
『条件を考えて適当に取捨選択する』『ためらう。遠慮する』
『手心、手加減する』や『相手の心情・事情をくみ取る』という意味もあります。
ビジネスの場では『反省しているので斟酌したうえで処分を決定する』といった使い方をします。
忖度と似ていますが、これは『相手の気持ちを推し量る』という意味となります。
訥弁
会話を交わしている時に時々つかえたり口ごもってしまう事があります。
そのような話し方は、『訥弁』と呼ばれます。
『訥』は『口ごもる』といった意味を持ちます。
『訥』は『訥々と話す』という風に使います。
『訥弁』は、見ただけではすぐに読めないかもしれないです。
『ないべん』などと読んでしまうかもしれないです。
『訥弁』という漢字は、『とつべん』という風に読みます。
また、『訥弁』の対義語となるのが『雄弁(ゆうべん)』となります。
『雄弁』の意味は説得力のある話し方、よどみなく力強い話し方です。
『訥弁』の類義語は『話下手・口下手・上手く喋れない』などです。
また『しどろもどろ・舌足らず・言葉足らず』などもあります。
まとめ
今回ご紹介した漢字は知らないものもあったかと思います。
初めて聞く読み方や漢字だったかもしれないです。
正しい読み方や意味を知れたのではないかと思います。
ビジネスシーンで使えるようにしておくととても便利です。
この機会に、書けるようになっておくだけでなく読めるようになっておいてください。
正しく覚えておくと、いざという時やビジネスの場で使えるはずです。
読み書きができるようになっていれば、きっと役立ちます。