スマートフォンが登場して、ゲームが無料でオンラインで遊べる様になったことで、知らない人間と手軽に一緒に遊べる様になった現代社会。
それは日本だけに限らず中国以外で海外でもリリースされているゲームであれば、海外のヒトと一緒に遊ぶことができます。
それは、スマートフォンだけに限らず任天堂のWiiUやSONYのPlayStation3も同じです。
一足早くオンラインで知らないヒトと遊べたのがPCゲームです。
ただPCに関しては、PCのスペックやインターネットの接続環境が人によって違ってきます。
知らないヒトと一緒にゲームをして遊ぶことができるように今の日本社会は人間関係が濃くなっているのかというと、その真逆の希薄な状態になっているのです。
そのため、友達がいない、というヒトが増えています。
昔は、ゲームをするなら友達とする、友達だからどちらかの家に遊びに行って一緒にゲームをしてワイワイする、というのが友達でした。
だから友達100人とは言わなくても、数人の一緒にゲームを遊ぶゲーム仲間と呼ばれる人間がいました。
ゲーム仲間であれば不登校になって学校に来なくても、学校が終わればゲーム仲間が家に遊びに来て間接的であっても学校とつながっていました。
また、ひきこもりと言われているヒトも昔のひきこもりとは異なって、ゲームの中では知らない人間と一緒に遊んでいたり会話をしたりしているのです。
ひきこもりのタイプも今と昔では異なっているのです。
昔のひきこもりは、家から全く出ずに1日の大半を部屋の中のベットで寝たり、テレビを見たり程度でした。
しかし今のひきこもりは部屋から出ずにずっとオンラインゲームをして誰かと会話をしたりしています。
そういった点で、ひきこもりも大きく違っているのです。
オンラインゲームをしていると課金をする必要があるので、お金という問題があります。
そのため課金をするために親のクレジットカードが必要になるので、家庭内暴力が発生しやすいのです。
オンラインゲームでは高額課金をしているヒトの方がパワーバランスが強くなります。
このキャラクターがいないとクリアが難しい、このアイテムがあればクエストを簡単にクリアすることができるからです。
そのため、高額課金者や長時間プレイをしているプレイヤーの所に他のユーザーが集まってくるので、ヒトから頼られている感じがしてきます。
さらに実際に顔を合わせたりしているわけではないので、自分にとって嫌いな人間や考え方が合わない人間がいればブロックするだけで、そのヒトとの繋がりが消えてしまうのです。
そのため、希薄な人間関係が出来上がってしまうのです。
それは友人でもなければゲーム仲間でもなく、自分にとって都合が良い人間とゲームをするだけの関係でしかないのです。
人間関係が希薄になればなるほど、簡単に割り切ってしまうのです。
このヒトとは仕事のつきあい、このヒトはスマートフォンゲームのつきあいなどといった様な割り切りができてしまうので、友達というものができないのです。
自分に対して善意で注意したり怒ったりすれば、反省するどころか逆ギレをして自分が悪くないことを強く強調するのです。
そのため人間性がなかなか成長せず、忍耐がない人間が出来上がってしまうのです。
オンラインゲームで色々なヒトと遊べることは決して悪いコトではありませんが、結果として良い方向ではなく悪い方向に行ってしまったのも事実です。
世間ではひきこもりが悪いという認知になりつつありますが、その背景にはオンラインゲームによって希薄化した人間関係があるのかもしれません。
気に喰わなければ相手にしなければいい、他の人間にやつあたりすればいい、そういった人間しか自分の周りにいるのかもしれません。
もし、あなたがゲームをやめた時に相談に真剣にのってくれる友達と呼べる存在の人間はいますか?