ヒーターもラジオも付いてない車が存在した?!

投稿者: | 2019年7月29日

車と言えば、快適に走行するためにパワステやエアコンなどが付いています。
長時間のドライブでも音楽を流したりラジオを聴いたりできるのです。
車は次々と進化し、快適な乗り物へと進化してきています。

ドライブを楽しむための装備がなされている事が当たり前になっているのです。
しかし、走行することだけに特化した車も存在します。

それはまるで、レーシングカーのようです。
今回はそうした快適装備の無い車をご紹介いたします。

ニッサンフェアレディZ432R、ルノースポールスピダー

初代のニッサンフェアレディZが発売されたのが1969年でした。
それにはスカイラインGT-Rのエンジンと同じフェアレディZ432があったのです。

これをもっと軽くした競技用の車がフェアレディZ432Rです。
この車にはヒーターもラジオも時計も無いのです。

シフトレバーの後ろに始動キーがあり、ハンドルロックさえないです。
一般販売されないはずのフェアレディZ432Rは数十台が流通、今では10台未満だそうです。

1990年代中盤はF1はホンダよりもルノーのエンジンが強かったです。
これを市販車にもということで1996年にスポールスピダーを発売しました。
この車には、幌もフロントウィンドウも屋根もなかったそうです。

幌も屋根もない車も

アバルト695ビポスト

1950年代から1960年代にかけて市販車をチューニングしたのがアバルトです。
アバルト695ビポストは2015年に販売されました。
695ビポストの仕様はフルスペックと標準仕様という事になります。

フルスペックではドグリングトランスミッションを初採用しました。
チタン製ホイールボルト、アルミ製ボンネットも採り入れています。
500を基準に2シーターとして、エンジンは1.4リッター直列4気筒ターボです。

サイドウィンドウを固定式・プラスチックへと変えました。
最高出力が190馬力で2リッターに近づくほどの力だったのです。
標準仕様で5,994,000万円、フルスペック仕様で8,456,400円だったそうです。

ミツビシジープ

ジープは速い走行よりも悪路を走れるように追及されています。
4輪駆動車の先駆けともなりました。
ウイリス・オーバーランドと新三菱重工業で締結され1953年に1号車が出来ました。

本格的に生産し始めたのは1956年で半世紀もの間20万台超えの台数を生産しました。
サスペンションストロークの長さとパートタイム4WDシステムはとてもシンプルです。
これにより悪路を走る以外に耐久性の高さと丈夫さとなっています。

快適装備で言うとラジオとヒーターくらいのものでした。
パワステも無いためすぐ売る人もいたそうです。

形には惹かれますが、実際の走行には使いづらかったようです。
1998年の最終生産記念車を最後に幕を閉じました。

ジープも販売されたが...

ケータハムセブン

ロータスはイギリスで有名なスポーツカー・レーシングカーメーカーです。
創業者のコーリン・チャップマンはバックヤードビルダーから会社を興しました。
ロータスはレースに出場しながら、市販車製造もしていました。

1957年にはセブンを発表しています。
ヒットしたセブンは1973年のシリーズ4まで生産されます。
その後ケータハムが販売権・製造権を引き継ぎました。

シリーズ3セブンが進化したものが、現在のケータハムセブンです。
ロータス時代から足回りやエンジンは進化していました。

しかし、装備としては変わらなかったそうです。
ヒーターはオプションとして扱われていたといいます。
廉価グレードではフロントウィンドウ無しでした。

まとめ

車の中には走行に特化して造られたものもあります。
そのため、快適装備と呼ばれるものが付いていなかったのです。
ジープは、ヒーターやラジオはあってもパワステがありませんでした。

車は年々進化し、使いやすくなっています。
低燃費化技術・安全装備なども進み、環境や人に優しくなっているのです。

紹介した車では、現代の環境だと実現させるのは困難です。
今後も力強くて軽い車が出てくるかと思います。
大いに期待したい所です。