出逢いがあれば別れがあります。
その別れの悲しみを乗り越えると、再び新しい出逢いがやってきます。
その出逢いから2人の信頼関係が生まれ、それが恋に発展し愛を育み、結婚という新しい道を選択し、2人で新たな人生を歩み出します。
結婚した頃は、この人と出会えて幸せだな、ずっと仲良し夫婦で辛い時も助け合って支え合って乗り越えて行きたいな、と考えつつ新しい命が芽生えて2人家族から新しい家族が増えて3人家族になり、順風満帆な家庭を築いていると思っていたのに、同じ時間同じ空間を共有することで噛み合っていたはずの歯車が少しずつ狂い始めました。
一度狂い出した歯車は再び噛み合うことがなく、逆に狂っていくスピードは加速し、今までなかったケンカが絶えることがなく、お互いを傷つけ合うのです。
結婚した頃はずっとほしかった子供を授かり、感動と嬉しさでいっぱいだったはずなのに、実際に子育てを始めると想像以上の苦労と疲労の日々です。
夜泣きが激しく夜中に毎日起こされ、昼間も昼寝をする時間がなく、昼間も夜も眠くて、こっくりこっくりしながら授乳をしなくてはいけない毎日。
それだけでなく、家事をしなくてはいけません。
自分たちの朝食を用意して、ゴミ捨てをして、部屋の掃除をし、洗濯物を洗って干して、夕飯のおかずを買いにスーパーに行ったり宅配業者に持って来てもらったりして、育児が増えたのに家事は減りません。
子供が産まれて最初の頃は夫も夜泣きに対して理解してくれてると思っていたのに、毎日の夜泣き、仕事の疲れやストレスで夜泣きする子供をウルサイから泣き止ませてくれ、と布団に潜って文句を言って頑張って寝る努力をします。
そんな夫を見て妻も最初は、自分は働いていないから昼間に昼寝をしようと思えばできるんだから夫が眠れる様にしないと、夫の給与で生活しているんだから文句を言ってはいけない、と思って泣いてる子供を抱っこしながら夜道の散歩に出かけたり、一緒だった寝室を別々にして夫に迷惑をかけない様に妻は努力しようと頑張ります。
その一方で夫は今まで妻が朝食を用意してくれていたからそういう気持ちでいます。
だからようやく夜泣きが落ち着いて妻が眠れる時間になった時は、あと1時間したら朝食の用意する時間だったりするので、結局あまり睡眠時間がとれずに朝食の用意をして夫を仕事に出します。
夫を仕事に出したら2~3時間寝ようと思っていたら今度は子供が起きてしまうので、授乳をしたりオムツを替えたりして気がつけば時間はもうお昼になっています。
急いで部屋の掃除をして洗濯物を干してお昼を食べて、再びお腹が空いて泣き出した子供に授乳してオムツを替えて昼の多忙時間を乗り越えると、子供はスヤスヤと寝始めます。
本来ならこの時間に母親も一緒に寝ればいいのですが、いちばん長く寝る時間だと分かっているので夕飯の用意を買いにスーパーに出かける母親が多いです。
そうして子供が寝ている間にスーパーに行って夕飯を用意してとやっていると子供が起きるので、再び子供の相手をします。
そうしていると夫が帰ってくるので夕飯を食べて、夫が子供をかまってくれている間に妻はお風呂に入ります。
いちばん妻がホッとするのは、このバスタイムなのです。
理由は夫が子供を見てくれているので安心して独りになれる時間だからです。
子供はその間に夜の眠りに誘われぐっすりと寝始めます。
そうして再び夜泣きが始まるという繰り返しの毎日がやってくるのです。
最初の子供ができた時の夫婦喧嘩の理由のいちばんがほとんど子供の夜泣きからくるストレスと疲労です。
アメリカでは住み込みを希望しているベビーシッターのアルバイトを雇うヒトも実は少なくないのです。