皇族には苗字が存在しない

投稿者: | 2018年11月1日

秋晴れの空の下2018年10月29日に高円宮(たかまどのみや)家の三女である絢子女王が日本郵船に勤めている守谷慧(もりやけい)さんと結婚し、絢子女王から守谷絢子さんとして新たな人生が始まりました。

守谷絢子さんになったことで、女性皇族から一般の女性となったのです。

意外と知られていませんが、皇族には苗字や姓というものが存在していません。

そのため絢子女王は守谷慧さんの戸籍に入る形となり、苗字も『守谷』のひとつの選択肢しかないのです。

今、日本では結婚しても女性が夫の苗字にはなりたくない、夫婦別姓を認めて欲しいという声が多く、日本でも正式に夫婦別姓が認められるのも時間の問題ではないでしょうか。

皇族に苗字や姓がないとなると、愛子様などは学校でどう呼ばれているのか少し気になってしまいます。

皇族たちは苗字や姓がない代わりに宮号(みやごう)が与えられています。

宮号とは、宮家の当主に該当する男子皇族に与えられたものです。

わかりやすいものと言えば、秋篠宮(あきしののみや)ではないでしょうか。

秋篠宮様と言えば、第一女子『眞子内親王』、第二女子『佳子内心王』、第一男子『悠仁(ひさひと)親王』の2人の娘と1人の息子の3人の子供の父親になります。

秋篠宮様は『秋篠宮文仁(ふみひと)親王』という名前で、皇位継承順位は第2位になり、長男である悠仁親王は2018年11月現在では第3位になります。

そのため、眞子内親王、佳子内親王は秋篠宮眞子、秋篠宮佳子、となります。

ちなみに女性初の天皇のなるのではないかと期待された愛子内親王は、皇太子徳仁親王(なるひとしんのう)の第一女子になるため、『敬宮(としのみや)愛子』になります。

高円宮家は、絢子女王の父である高円宮憲仁(たかまどののみやのりひと)親王が2002年11月21日に若干47歳という若さで他界しており、男子がいないため憲仁親王妃久子(のりひとしんのうひひさこ)及び、子供の承子(つぐこ)女王の崩御もしくは皇族離脱によって高円宮家は断絶が決まっています。

現行の皇室典範では、家の跡を継ぐのが男子であるため、女子しか生まれなかったからと言って婿養子を向かい入れて家を存続という考えはありません。

男子が生まれず女子しか生まれなかったために、親の代で苗字がなくなってしまうのは、皇族も一般も同じなのかもしれません。

ただ、一般の場合であれば婿養子という方法で苗字を次の世代に残すコトができますが、皇族はそれができません。