子供の父親は本当はアナタじゃないの…と、ある日突然、妻に言われたらどうしますか?
孫だって可愛がってくれていたけど、本当はあのヒトの子供ではありません。と嫁に告げられたらどうしますか?
福山雅治さんが主演している映画「そして父になる」、これが正に今の日本の父親社会でリアルになっています。
「そして父になる」は、是枝裕和(これえだひろかず)の監督映画で2013年に日本で放映され、第66回カンヌ国際映画祭審査賞を受賞した日本映画です。
6年間可愛がってきた子供が病院の取り違えで他人の子と入れ替わってしまい、血縁を選ぶのか、他人の子を我が子として愛情を注いで育てるのか、苦悩する父親役を福山雅治さんが演じています。
自分の子供が他人と取り違えられるケースも珍しくはありませんが、今問題になっているのは、女性が不倫でできた相手の子供を夫の子供として育てて来たのが、離婚話しや夫婦仲の悪さなどによって突如、不倫相手の子供だと告げられてしまうパターンです。
男性は自分の子供として愛情を持ってキチンと育てて来て、他人の子供と告げられても自分の子供として関係を持って行きたいと思う男性もいます。
親子関係はDNAか?それとも戸籍か?と日本中の注目を集めた最高裁の判断では、子供を守るためにはDNAではなく戸籍だと、ひとつの答えを出した。
しかし、最高裁判官の答えはDNAも戸籍も僅差状態で、どちらが答えとして出てもおかしくはなかった。
近年では、家族から親子鑑定をDNA検査でしたいという要望が増えている。
DNA検査の正解率はほぼ100%に近いからである。
昔は、DNA検査がなかったので血液型位でしか自分の子供ではないかもしれないという程度ではあったが、稀に覚醒遺伝によって本来なら出ない血液型が出てしまうこともあるらしい。
しかし当時はまだDNA検査がなかったから、男性は本当に俺の子供なのだろうか?と思いつつ、子供を育てて来たヒトも少なくはない。
真実を知っている妻が真実を話す保証はドコにも存在していない。
自分の子供か不倫相手の子供か、という点に関しては当人は大問題でもあるかもしれないが、本当の被害者は子供なのである。
真実を告げられた時にいちばん辛くて苦しい思いをするのは妻でもなく夫でもなく、子供なのである。
そのことをいちばん理解してあげてほしい。