結婚をしている夫婦に、パートナーの残業がなくなって嬉しいですか?と聞いたら、嬉しいという人もいれば、残業がなくなって困っている、というヒトも少なくありません。
残業がなくなって困っているというのは、パートナーが早く帰って来て困るというのも多少はありますが、最も大きいのは残業手当がないという金銭面的なコトです。
住宅ローンを抱えている家庭からすれば、生活は色々と大変です。
自動車のローンは最長で7年ですが、住宅ローンの最長は35年です。
35年かけて返済するヒトもいれば、中には少しお金を貯めて100万円貯まったら100万円をローンとは別に入れて繰り上げ返済をして、少しでも早くローンを返済して金利を安くしようとして家計をやりくりしているヒトもいます。
そういったヒトからすれば、残業手当がなくなってしまうことは大きな痛手でしかありません。
残業手当がなくなれば、1ヶ月に入る給与が減ってしまいます。
中には、残業手当の全てを貯金に回して基本給の部分だけで生活をしているというヒトもいます。
残業手当が大きく減額すれば、基本給の使い方を考えなくてはいけません。
そのため、基本給の一部を貯金に回したから生活にゆとりがなくなってスゴく苦しいという毎日を送っている家庭もあります。
残業がなくなって残業手当が減額されたのならまだマシかもしれませんが、中には残業手当が一切なくなったというケースもあります。
減額とは違い、完全なカットともなれば家庭に大きな打撃になることは間違いありません。
元々、給与に決った残業手当がついていて、残業をたくさんしても増えないヒトにとっては残業がなくなることは少し嬉しいことです。
サービス残業を深夜遅くまでしなくてすむからです。
代わりにその分、勤務時間は残業がなくなる前の様にマイペースで仕事ができないという意見が多いです。
残業をしない様にするために勤務時間を必死になってやらないといけないからです。
残業がなくなるのは個人だけでなく、家庭にも大きな影響が出ています。