中学生未満の子供がいる家庭で夫婦喧嘩の理由でダントツに多いのが、子供のしつけや教育方針です。
教育方針は親の職業によっては、夫婦で話し合ってある程度決めている家庭もありますが、躾に関しては母親と父親の育った環境が違うので、意見がぶつかることが多いです。
例えば、ご飯を食べている時に子供がウィンナーを落としてしまいました。
そのウィンナーに対して、母親が落としてスグだから食べなさいという母親に対して、テーブルから落ちた食べ物を拾って食べるなという父親がいます。
母親は子供に食べ物の有り難さを教えたい(食べられることの有り難み)と言うのが理由です。
落としたら食べなくて良いとなれば、自分が食べたくない嫌いなモノを子供が故意に落として食べなくなるというのです。
一方、父親としては落ちたモノを食べないといけないような貧しい育ち方をさせたくない、外に出た時に外でも落とした物を食べる様になるからイジメのターゲットになったり、衛生面で考えた時に不潔という理由です。
この言い分は、母親と父親のどちらも間違っていません。
仮に母親が農家出身だと、食べ物の大切さはサラリーマンの家庭で育った人よりも知っています。
こればっかりは、育った環境が違うのでどちらが正しいとは言えません。
日本では廃棄されてしまう食べ物が多いですが、食料を確保するのが困難になったり食べる物がなくなったら、落としたモノを食べるなとは言えないのでしょうか。
戦時中や戦後育ちの人は、若い人よりも食べ物に関しての考えはとてもシビアです。
食べられるだけで幸せ、という人が多いです。
子供の躾は、とても難しいです。
時代にあった育て方、今の時代だからこういう風に育てるというモノが必ずあります。
両親の育った環境が違っても、子供の躾は親の責任であることに変わりません。
躾ができていない子供だなと周りの人から思われるよりも、キチンと親が躾をしているな、と思われた方が子供にとっても良いのではないでしょうか。